皆さんはトイレ中、何をすることが多いですか?
パッと思いつく例としては、スマホやゲーム、読書などでしょうか。中には食事なんて答える方もいるかもしれませんね。
一方、私はというと……
トイレ内をコックピットに見立てて、ロボットを操縦するイメージトレーニングをしております。幼いころから、ずっと。
『狭い』『イスがある』『ボタンが付いている』、こんなに似通っている要素があるのですから、ちょっと想像を働かせればトイレはもはやコックピットと同義。
いつの時代でもガキのイメージは現実を捻じ曲げるモノです。
私は排便中、この空間をトイレに重ねながら日々過酷なイメトレを行い、長きにわたり牙を研ぎ続けてきました。
―――全ては計画を実行に移す時のために。
そこで今回は、長い間企ててきた
『実家のトイレをコックピットに改造して、ロボットを操縦する計画』を遂に実行に移してみようと思います。
計画実行のために必要なタスクは『ロボット製作』と『コックピット製作』の2点。
親にバレないよう、慎重に執り行っていきます。
完成後の操縦部分だけ読みたい方は 『こちら』から。
まずは色々とややこしそうな
『ロボット製作』から行います。
トイレから操縦するロボの素体はこちら。
ここにパーツや外装をつけて、それらしく仕上げていくワケです。
製作するロボットのコンセプトは、
『コックピットに適したロボット』
- レバーで前後左右に操作できること
- 自宅トイレから離れていても操作できること
- 搭載しているカメラからリアルタイムに映像を確認できること
- 雨風をしのげる外装があること
求める機能はざっくり上の4点。
要は、
コックピットからの操作性を第一に考えた性能にしたいのです。
その『コックピットに適したロボット』を作るために必要な作業は計2点、
『電子工作』と『外装製作』です。
- 『電子工作』は、ロボットを制御する回路作りと遠隔操作の設定。
- 『外装製作』は、雨風から内部の回路を守るボディを作る作業。
ではまずはロボの脳、基軸となる『電子工作』から進めていきましょう。
電子工作
ここではロボを動かす回路や諸々を作っていきます。
まだこのロボはLv.1のなにもできない状態。マフィアシティでいうところのチンピラ。
ここから回路を組んでプログラミングをしたり、コックピットに映すメインカメラを搭載したりすることで、操作ができるようになるワケです。
では、製作のダイジェストをどうぞ。
様々なパーツやプログラムを加えてできた成果がコチラ。
回路完成済みの裸のロボです。
外で撮影すると月面探査機にしか見えませんね。
これで同じネットワーク上では操作できるようになったので、あとは
VPN(凄すぎネットワーク)を駆使して遠隔操作の設定を行い、
それっぽい操縦レバーから操作できるように設定すれば、一旦OK。
これで『コックピットに適したロボット』の機械関係の条件は全てクリアです。
機動実験を行って、動いたら次へと進めます。やっていきましょう!!
ロボのセットアップOK……!
レバーの接続OK……!! ロボからの映像OK……!!
いくぞ……!!!!
動かすぞ!!!
……ゴクリ
GO!!!
う、動いた!!
機動実験、無事成功です!!!
これにて『電子工作』は完了です。
多くの犠牲(モータの制御デバイス3回破損)がありましたが、成功に犠牲は付き物。
後ろを振り向かずに歩みを進めましょう。
次は『外装製作』に入ります。
外装製作
さて、ロボが外でも問題なく動くようになり、後は外装の製作を残すのみ。
張り切って作っていきます。
まずは『設計』をします。
コックピットに適したロボットにするため、とにかく外部からの干渉に強いロボにしたいところ。
それなりの設計図が完成。内部回路を守護る外装になれよな。
次に『切断』です。
素材となる木材を設計通りに切り落とします。
本当は超合金がよかったのですが、どの視点から見ても切断できるビジョンが見えなかったので、泣く泣く木材に。
切るところが決まったら、ガキガキと手際よく切断していきます。
作業開始2分未満でノコギリカッターがひん曲がり、絶望の淵での闘争を余儀なくされました。
皆さん、100均のノコギリカッターで作業する際は、4本は買っておいた方がいいです。
続いては、『組み立て』です。
先ほど切断した木材を設計図通りに組み立てていきます。
コツは、『力』と『パワー』です。
くっ付かない部分は、あまねく『力』で抑え込みます。現実と同じですね。
最後に『塗装』です。
まずは色を付きやすくするため、ヤスリで磨いた外装に下地のスプレーを塗って……
メインのスプレーで色を付けて、電源用カゴをつけたら……
外装、完成です!!
見ただけで『強固』と分かる見た目、素晴らしいですね。
見ての通り耐久性は自信があり、至近距離からの対戦車用ライフルの狙撃に7億回耐える程の頑丈さを有しています(自社調べ)。
これで『外装製作』も完了しました。
『コックピットに適したロボット』の雨風をしのげる外装になったため、条件はクリアと言えるでしょう。
ロボット解説
無事、『電子工作』と『外装製作』が終わりました。
お待ちかねの
『コックピットに適したロボット』の条件を全てクリアした機体がコチラ!!
つよそう!!!
『安定した機動』、『コックピットに適した超広角なメインカメラ』、『頑丈な外装』などがその一身に詰め込まれていますね。
ガンプラの箱絵っぽく描いてもらったところ、月面探査機Lv.100のような貫禄に。
星が朽ちるまで壊れなさそう。
最後に、性能解説をさせて下さい。
まずは『操作方法』の説明から。
- 右レバーを前に倒す・・・前進
- 左レバーを後ろに倒す・・・後進
- 右のボタンを押す・・・右旋回
- 左のボタンを押す・・・左旋回
とっさの判断ができるよう、
感覚的に操作しやすい設定を心がけました。
続いて、『メインカメラ性能』
内部のメインカメラには市販のWEBカメラを使用しています。
コックピットから広範囲を見渡せるように、広角レンズを採用しているカメラを搭載。
画質も1080pまで対応しており、ノイズの少ない映像で操縦を楽しめます。
最後に、『内部構造』
パカっと開けられるようになっており、
ここから内部の『ラズベリーパイ(コンピュータ)』や『ブレッドボード』にケーブルを挿す、配線を調整したり、取り出したりすることができます。
以上で『ロボット編』のタスクは終了。
続いては『コックピット製作』に入ります!!
続いては自宅トイレを『コックピット』にリフォームしていきます。
幼い頃からの妄想が現実になるの、普通に胸アツじゃないですか?
今回、無断でリフォームを施す実家のトイレがこちらになります。
コックピット的観点から見れば、高さと便器の横幅に余裕があるのが非常にグッド。
では、早速作業に入っていきたいところなのですが、その前に、
『保険』を貼ります。
カンペキですね、これで見つかっても怒られは発生しない。
では、キモチも軽くなったところで、始めていきましょう!!
第一の作業は『壁床シート張り』です。
やはりコックピットといえば暗いイメージ。
しかし、イメージに反して我が家のトイレは、壁紙は白色で床の色に関してはオレンジ
という始末。
コックピットにしては些か陽気すぎる色合いに感じます。
こんな明るさでは鬱展開なんて起こり得ません。このままではいけない。
そこで、こちらの壁床シートを張ることにより、トイレ内の印象を陽から陰へと変化させ、コックピットのイメージに近づけるって寸法です。
さっそく張り替えちゃいましょう。まずは壁から。
あーあ、やっちゃいましたね。
『ライン』を超えたので、もう言い訳はできません。
お次に床シート。
いいカンジに張り終えました。
壁床を張り替えることにより、できた完成形がこちらになります。
好(ハオ)!! GOOD(グッド)!! 良い(良い)!! GUT(グート)!!
落ち着きと微かな高級感を孕む良い暗さ。コックピットに相応しい雰囲気に様変わりしてくれましたね。
見比べてみても良い傾向です。
続いての作業は『照明設置』。
モニターから漏れる光だけでは光源が足りないと考えられるため、照明をあらかじめ設置しておきます。
使用するのは『LEDテープ』
コックピット特有の青白い光を演出するには色の変更も可能なLEDテープがベスト。
ケロロ軍曹1stシーズン第8話Bパート「ケロロ 間違いだらけの基地作り であります」を見たときからずっと家のトイレに光の線を入れたかったモンで、約13年越しの野望達成になります。
ビビーっと伸ばして
ペタペタと貼ってみます。
この不安そうなカオは、
(こんな両面テープのゴミみたいなのがホントに光ンのか……?)
のカオです。かなり薄いんですコレ。
そして、できたのがこちら。
……なんだ??
なんだァ!?!?
ズボンを脱いで便座に座っている人間なのに貫禄を感じざるを得ない。これが照明のパワーなのでしょうか。
LEDテープの設置が正解であったことをひしひしと感じさせてくれます。
照明の基本カラーは青色に。
コックピットっていったら人工的な青白い光ですよね。なかなかどうして悪くない雰囲気です。
これにてLEDテープの設置は完了。
あとはついでなので、一時使用するカメラも設置していきます。
『撮影』『現場音声』『照明』など多機能が備わりいろいろと便利なんです。
ちゃちゃっとネジを通して……
設置完了です!!
これで『LEDテープ』『カメラ』の設置が終わりました。次に進んでいきます。
ふぅ、いったん休憩っと……
……ん?
!?!?
ッッ……!!??
*このカメラは撮影時のみ取り付けて使用しております。ご了承ください。
皆さん、お待たせしました。次はコックピットとは切っても切り離せないキモの部分。
モニターを取り付けていきます。
まずはモニターを取り付けるアルミパイプを設計します。
我が家のトイレの壁面は石膏ボード(バチクソ脆い)ため、壁付けアームを使う選択肢はハナからありません。
到着したアルミパイプがこちら。組み立てれば我が家のトイレにピッタリ収まるモニター支柱の完成ってワケですね。
あとは
着実に
組み立てて……
ここにモニターアームを取り付ければ……
後は、いよいよメインのモニターを取り付けるだけに!!
急遽帰宅した母親から最終防衛ラインを守り抜き、モニターを取り付け、準備は完了。
こちらになります。
もはや便器があることに違和感を覚えるレベルで、この空間がコックピットに近づいていってる気がします。
この空間の概念が、
『トイレ』から『コックピット』に変わりつつある。
そしてそして、
モニターの安全対策もカンペキなのです。
こうして……
私の不在時は人をダメにするクッションを便器手前に置いておけば、モニター落下したとしても最悪の事態は防げます。
おそらく、この使い方をしたのは有史以来私が初じゃないでしょうか。誉れがありますね。
仕上げに、操縦用レバーやキーボード、マウスを置く棚を設置。
『コックピット製作』は終了です。
とうとう我が家のトイレがコックピットになりましたね。
長年の夢が1つ叶ってそこそこ感慨深いです。
せっかくですから、最後にコックピットの内部に入って雰囲気を確かめてみましょう。
我が家のコックピットはモニターを取り付ける設計上、匍匐前進(ほふくぜんしん)でしか入ることができません。
しかしまぁ、コックピットのハッチは狭いと相場が決まっているので、アリな設計なのかもしれませんね。
アリな設計だよなァ!?!?!?
おぉ……!!
……ぉ??
……ここ、実家のトイレなんだっけ。
空間が異質すぎて、寝起き後に入るとここがトイレだという事実に頭が追い付きません。
あーー
なるほどなるほど。理解しました。
……これ、アレですね。
メタクソ楽しいです。
コックピットという異空間に存在できる事実自体がまず楽しいですが、なによりこの空間でレバーを握ると最高にアガります。
コックピット、最高ですね。
そして、
これにて必要なタスクは全て完了しました!!!
次はとうとう実践に入りたいと思います。
『実践』に入る前に、
コックピットでロボを操縦する上での設定を決めたいと思います。
なんの目的意識も持たずに操縦するより、操縦者(パイロット)の設定があった方が絶対熱いじゃないですか、やっぱ。
そして、今の自分の状況に重なるかつ、ロマンを感じる設定といったらやはり、
『テストパイロット』です。
この設定をもとに、実践の操縦が楽しくなりそうな設定を組んでいった結果……
架空の会社が出来上がりました。
なんでだよ。
当社のホームページはこちらから。
sites.google.com
『性善説電工(株)』とは
顧客のニーズに合わせてトイレをコックピットにリノベーションする、日本初の『トイレコックピットリノベーション専門企業』として、2023年3月6日に私の脳内で創業を開始した株式会社である。
ひとまず関わりたくない会社という情報だけは頭に入ってきますね。
社員バッジも届き、
『ロボット製作』『コックピット製作』に続き、遂に『私の心構え』も完成しました。
あ、申し遅れました。
私、株式会社性善説電工 開発部門設計課のテストパイロットを務めるインターネット性善説ドラゴンと申します。
では、『それっぽい設定』の用意が終わったので、いよいよ実践に入りましょう!!
パイロットの準備完了しました。
そして、肝心の今回ロボを操作する実行場所ですが、厳正なる審査の結果、
神奈川県の『箱根』に決定しました。
選んだ理由は上の画像の通り、それに加えて『家から信じられないくらい遠いこと』も挙げられます。遠くなけりゃあ意味がないので。
現地へのロボット輸送や撮影協力をしてくれる作業員も今現着したとのことなので、
いざ、コックピットへ。
そしてなんと今回、
コックピット搭乗やロボットとの接続をサポートしてくれる音声ガイドを実装したので、ガイドに従って搭乗していきましょう。
この音声ガイド、実はコックピット内部に搭載したセンサーに反応して状況に応じた指示を出してくれる……
と言えたらどれほど良かったのでしょうか。一核家族の家にそんな高度なモノ搭載してるハズありません。
協力してくれている作業員が私の鳴き声から状況判断して回してくれています。
使用した音声はその都度貼っておきますので、興味ある方は是非どうぞ。
ではでは、搭乗していきましょう。
ますは、ドアに社員証をかざし、コックピット内部への入室許可を確認します。
何故実家のトイレに入るのに許可を取る必要があるのかは一旦置いておいて、やってみましょうか。
私の社員証をピタッとかざし、
しばらく待ちます。無人のトイレを前に待機するの初めてかもな。
どうやら認めてくれたみたいなので、中に入りましょうか。
……ッッ!?!? 暗ぁ!!?
暗い!! ガイドさん、暗いって!!!
思わず親戚のジジイのような言葉がついて出る始末。
頭上に友人のモニター2枚、そして眼前に便座が佇んでいるだけで、緊張感がヤバいんです。電気を付けてくれ
艱難辛苦を乗り越えて、なんとか無事入室できました。
こんなん宝石店に侵入した窃盗犯の記録映像以外の何物でもありません。
この状況でロボを動かせとでも言うのでしょうか……?
……?? システム起動??
うォ!?!?
座った瞬間に光りましたね、ナルホド。
内部のシステム起動と同時にコックピットの電源が入って照明が付く仕組みみたいですね。
便座に座った瞬間に起動権限が有効になったってコトは、
私の尻にICチップでも埋め込まれてるってことになるんですけど大丈夫なんですかねそこは。
なんとか胸の高鳴りを抑えて、次の作業へと移行します。
現地との通信用ヘッドセットを装着すると……
まだロック解除されてなかったんかい
まさかの『二重ロック』
逆になんの脅威を想定して一家族宅のトイレにここまでのセキュリティを担保したんだ。
さて、ぼちぼちロボとの接続作業に入っていきましょう。
現地と連絡を取りながら、『Tera Term』や『VNC Viewer』、『mjpg-streamer』等の接続に必要なソフト起動し、ロボとの接続作業をこなしていきます。
意外にも、面倒にも思えた接続作業はスルスルと事が運ぶ……
ワケもなく、
股の間をすり抜けてマウスが便器内に落下する大事件が発生。
落ちるはずないとヒザの上でマウスを操作していたマヌケの映像がコチラ。
ひとまず石鹸で洗って事なきを得ましたが、マウスの移動速度が爆裂に遅くなりました。
よりにもよってトイレをコックピットにするとか言った奴、バカなんじゃないですかね?
それでもなんとか牛歩なマウスを動かして……
接続に成功しました!!
現地の方はまだ設置に時間がかかるようなので、一旦ヘッドセットを取って小休止。
その間に『本番を盛り上げるために用意したモノ』たちを紹介しちゃいます。
1つ目はコチラ、『ディストピア飯』
『ディストピア飯』とは、
終末世界を描いた作品でよく出てくる食事のことを指します。主なラインナップはレーションやゼリー状の食品など。
有名な作品で言うと、ガンダムやエヴァなどにも登場していたりします。一度食べてみたかったんですよね、味がホントに想像できなくて。
そして、次々と実食。
ディストピア体制の苛烈さが分かる味がします。
栄養のある食べ物で腹を満たせてるだけで幸せなことなのに、味まで求めてしまうのは私の傲慢なのかもしれません。
そして2つ目は、『生き別れの妹の写真』です。
やはりパイロットといえば、生き別れの家族。
このアイテムは置くだけで任務時の緊張感を上げたり、パイロットの背景にあるドラマを想像させたりと、コックピット内の空気をキュッと締めてくれるシロモノ。
上の写真も、ありし日を思わせますね。
さて、アイテムを紹介している間に現地も準備が完了したとのことなので、
いよいよ始めていきましょうか!!
唯一の残念な点としては、
『電波の関係で画面を小さくせざるを得ないこと』ですが、これに関してはもう仕方がない。全力で視ます。
まずは『コース紹介』
クッソ早朝、公園の一部を使用してレースに挑みます。
なお、見張り係から半径100mに人が立ち入ったとの連絡が入った瞬間、演習は強制終了となりますので、『神早』で終わらせる必要があります。
そして『演習内容』
極めてシンプルで、
設置された5つのカラーコーンを外回りに外周するだけ。
シンプルとはいえど、初操縦なので気を引き締めて取り組みたいですね。
では、そろそろです。
音声ガイドにコックピットの演習モードを起動してもらいましょう。
『始まる』、のか……
3
2
1
GO!!
動いた……!!!
私が、操縦してる。
今、実家のコックピットからロボットを操縦してます!!!!!!
気分はまさに最高。
昔思い描いてた夢を同じ場所で現実にするの、とんでもないカタルシスがありますね。
しかし……
アレ……?
ウソだよな。
映像が飛び過ぎて何も見えなくなっちゃった
コックピット内のモニターを再現した映像が上のGIFになります。
画質劣化や遅延、コマ落ち等で、もはや何が何だか分かりませんね。ニュータイプでない限り操縦は厳しそうです。
遅延がひど過ぎて、今どこにいるかすらも掴めない。
挙句には、作業員に介護される始末。
これが、私が望んだロボット、コックピットの姿なのか……?
……憤死するほど悔しいですが、ここらが潮時なのでしょうか。
演習失敗、ゲームオーバーです。
そんなおいそれと諦められるハズがない。
気合とパワーを入れ直してリスタートです。何度でも蘇るぞ!!
明日から実家が実家じゃなくなる『覚悟』までして挑んでるんです。結果が出ずに「はいそうですか」で済ますとかあり得ます??
コンティニューしたことですし、テキパキと進めていきましょう。
まず、箱根で敗走を余儀なくされた原因ですが、
『電波が悪すぎる』
これに尽きます。
使用した箱根の範囲は、ポケットWi-Fiの対応範囲で『4G』と表示されていたのですが、それでも辺りは山。不確定要素の塊みたいな土地です。
5G以上のエリアなんてわんさかあったのに、
外的要因に釣られて、保険を取らなかった私に全面的な非があります。悔しいですが、失敗したのは偶然じゃない。
そして、この反省点を加味して、再選した場所は……
東京の臨海部、『豊洲』です。
理由としましては……
『電波が良すぎる』
完全にこれで選びました。
ポケットWi-Fiで最も電波の良いエリアが集中しているんです。あと夜景がキレイでお台場にも歩いて行ける。
さて、到着した作業員も準備が整ったようです。
同時に地獄の淵から蘇った私も準備完了。かかってこいや。
『今回のコース』の外観。
『演習内容』はコチラになります。
公園の舗装されたマス目に沿ってひたすらズレないように進みます。
道から少し外れた舗装ですが、ロボの後ろに2名の見張り係をつけ、正面から歩いてくる歩行者を確認次第、一時中断の処置を取ります。
そして、演習開始前に最高のニュースがあります。
豊洲では電波がメタクソ良いので、
映像がでっかく映る!!
これはかなり嬉しい。コックピットの真価を発揮できるのですね。
これでやれることは全部やりました。あとは神のみぞ知るところ。
いよいよ始めていきましょうか。
演習、再始動します!!
頼む……!!
動いてくれ……!!!!
動いたァ!!!!
うごいてる!!!!
嬉しすぎる。
この結果には冷静沈着なクールキャラたる私も荒ぶらざるを得ません。
オリンピックで東京が選ばれたときの現地の人もこんなキモチだったのかな。
モニターの映像も箱根とは比べ物にならないくらいヌルヌル動き、ラグもない。
こんなのもう実際にロボ内部で操縦してるのと同じようなモンです。
そして動かしてみて分かりましたが、
モニターの没入感が本当に凄い。
トイレ自体が狭いことやモニターを囲むように配置していることも相まってか、
『凄い』というより、もはや『怖い』。
急に横から人が現れてフロントガラスとか叩き割ってきたら失神しちゃうかも。
たまに端のルートから逸れることがあったら
ジグザグに進み、ルートを修正!!!
ジグザグに進むと、横に月明かりの下で光ってるビル群が見えてちょっとテンションが上がります。
お台場付近の夜景、キレイでいいですよね。
順調に演習を進めつつ、
前方から人が来た場合は、見張り係が一時的に安全な場所へと運んでくれます。
待機中といってもやることがないワケではなく、
先程のように夜景を見たり……
イッヌを愛でていれば全く退屈はしません。
そんなこんなで千里ほど進み続けたので……
演習終了です!!
今回は思い残すことのないパーフェクトゲームでした。
コックピットからのロボの操縦、最高でした。
子どもの頃から思い描いていた夢だったので感動もひとしおです。
まさか箱根で失敗するなんて微塵も考えておらず、
失敗後は頭の中が近年まれに見る混沌を迎えましたが、それも過去のハナシ。
なんとか半日で計画を軌道修正し、喜びに満ちた夢の終わりにできたので安いものです。安いものか……?
しかし、感情とはフクザツなものですね。
今頭の中に夢を叶えた『感動』と同レベルに大きい親と向き合う『恐怖』が併存しています。
私の親は人の夢は可能な範囲で精一杯応援してくれる聖人なのですが、
実家のトイレを無断で改造した挙句、交通規制スタッフの格好をしてやりすごそうとしたのはたぶん……ちょっと少なく見積もって万死に値する。
しかしまぁここでくだを巻いていても仕方ありません。
しっかり『誠意』を魅せろと、私の中の天内悠もささやいております。
長い記事にもかかわらず、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
私の最後の言葉が「話せば分かる」にならないことを祈っていて下さい。
それでは!!